277: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/07/08(土) 12:28:09.69 ID:8mPTevMeO
秋山「だいいち、あの男……うさん臭い」
秋山はまるで窓から外の様子を伺うように首を動かし、ホテル内部の構造を検分する。佐藤の幽霊に案内され移動してきたルートを思い浮かべ、その構造や設計を頭の中で組み立てている。
秋山「佐藤の分身が案内した部屋……建物の構造上、外へ出にくい箇所に位置している」
中野は感心した様子を見せ、感嘆の息をはく。
中野「おじさん、何者?」
秋山「ただの消防士だ」
一同は目的の階に辿り着いた。佐藤が待ち受けていた部屋は広く、おそらくレストランかなにかが入居すると予定だったのだろう。工事は途中で中止になったのか、部屋は何の塗装もされないまま、剥き出しのコンクリート柱や放置された部材や作業道具が目立ち、壁や床に埋め込まれるはずのケーブルがそのままの状態でぶら下がっている。
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