新田美波「わたしの弟が、亜人……?」
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276: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/07/08(土) 12:27:01.46 ID:8mPTevMeO

突然、背後で手を叩く音がした。


IBM(佐藤)『コレで全員かな』


音がした方向を全員が見た。佐藤の黒い幽霊が手を合わせたままの格好でいる。全員が幽霊の姿を視認していることを確認すると、佐藤の幽霊は言葉を続けた。


IBM(佐藤)『上がってきてくれ』


案内に従って、一同は建物に入り、階段をのぼった。建物の中にはいくつか空き缶やゴミがちらばっていたがか、外観の様子から予想していたより荒れ果ててはいない。

階段を先に上る少年にむかって、体格の良い男が声をかける。


秋山「ガキの来るところじゃない」

中野「え、おれ?」


中野は振り返って、男の顔を見た。その表情には警戒と不審が浮かんでいる。


秋山「なにがあるかわかんねーぞ」


と、秋山は警告する。




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