227: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/05/16(火) 22:11:38.46 ID:AMJLL1TVO
永井「佐藤さんの……記憶?」
佐藤 (永井君の記憶の一部が、流れ込んできた……)
佐藤「頭同士だと、こんなことが起こるのか」
頭部を失った幽霊たちは通路に倒れ、首の部分が崩壊し終えたところだった。永井はまだ記憶の逆流に呆然としている。星十字の幽霊が屋上まで登ってきた。屋上の縁から幽霊の肩から上がのぞいている。永井はまだ屋上の方へ振り返っていて、研究員も抱えたままだった。
IBM(???)『待って!』
幽霊の叫びに永井が反応する。永井はふたたび現れた星十字の幽霊にたいして警戒し、その正体を考えてみるが見当もつかない。そもそも、なぜこんなことをするのか。わざわざこんなところまで出向いてリスクを冒してまで自分を助けようとする亜人は、いったいどんな企みを持ってるいるのか。
研究員3「永井……君」
閉じてしまいそうになる意識の最後の力を使って、研究員は言葉を口にした。永井は視線を幽霊から研究員に戻す。
研究員3「行け」
968Res/1014.51 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20