134: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/04/08(土) 21:24:40.63 ID:4YLo7u+WO
病室で、自律を失った田中の幽霊を見下ろしながら、下村が息をついた。
下村「ふぅ……」
幽霊の身体は頭部が失われたことによって、崩壊は加速度的に進行し、もう腰のところまでしか残っていない。下村は消滅していく幽霊から、床に散らばっている警官の断片に目をやった。真っ赤になった床の上で、途切れた血管から血がすべて流れ出した断片は、肉本来のピンクに近い色をさらけ出していた。意外なことにその色は、赤い床の上でかなり目立っていた。
下村 (事後処理に特別班を呼ばなくては……でも戸崎さんがいなかったのは幸い)
下村「それに、あの娘たちも守れた」
968Res/1014.51 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20