119: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/03/24(金) 22:33:22.12 ID:NJ9NkxEDO
永井「慧理、にげて……」
兄の声につられ、慧理子も涙をぬぐうのを一旦やめ、振り返った。
永井「幽霊が、来る」
慧理子の眼には兄のちいさな背中が映るのほとんどで、ほかに見えるものといえば、天頂の部分が藍色とのグラデーションになりかけているオレンジ色の夕焼け空と黒い腹を地上に晒しているいくつかの雲ばかりだった。
わけがわからずにいる慧理子をよそに、圭は視線をなにもない空間から自分の左腕へと移した。そして運動の軌跡を目で追うようにふたたび視線を前方の空間に戻すとこう言った。
永井「いや……出てる……?」
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