114: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/03/24(金) 22:23:57.49 ID:NJ9NkxEDO
会見が終わり、下村とともに車で病院へ向かっているあいだ、美波のスマートフォンに義母からの着信がはいった。美波は画面の表示を見ると、すぐに通話ボタンをタッチしスマートフォンを耳にあてた。
律『会見見たわよ。なかなか様になってたわね』
義母の声音はいつも通り平静そのものだった。美波は呆れたような安心したような気持ちで義母に聞いてみた。
美波「圭は来ると思う?」
律『おそらく逃亡を続けるでしょうね』
律はきっぱりと言い切った。
律『騒ぎが収まるまでは身を隠すのが最も安全だと考えるだろうし、私と同様、政府を信用していないから』
信頼しているだけに義母の答えに美波は不安になった(でも、あわてふためくというようなことはなかった)。
美波「信用してないの? お母さんのところにも亜人管理委員会の人が来たんでしょ?」
律『亜人の希少価値と十年前の田中のときの騒ぎから考えたら、私たちに嘘をつく価値は充分過ぎるほどあるわ』
美波は胸がつかれたように悲しくなった。喉に痛みに似た感情が込み上げてくるのを感じなら、美波は義母に尋ねた。
美波「わたしのしたことは間違ってたの?」
律『そんなことはわからないわよ』
と、律は言った。
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