89:名無しNIPPER[saga]
2017/04/22(土) 21:04:36.06 ID:WxLVMVwR0
「どうして好き好んで死にに行くのかしらね」
そう嫌味を言うと、金髪はタバコをくわえつつ言う。
「己のロイヤルティの命じるままに」
「…金じゃないの?」
「義勇軍は何時の時代もいたの。それより売春の方が古いけどね」
茶髪の疑問に、金髪は余分な言葉をくわえて答えた。
茶髪はイラつきながら、呟いた。
「けど戦ってたら、私たちも直してもらえたかもね」
そう言うと、金髪は目を細めた。
「今更美貌なんていいわ」
「……あんたが言うと思わなかった」
茶髪が意外に思うと、金髪は破顔して言った。
「だって少なくとも奪い取れたんですもの」
「…だったら彼の部屋の掃除でもしなさいよ」
「甘やかすのが私の仕事だから」
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