72:名無しNIPPER[sage]
2017/03/09(木) 01:11:03.29 ID:QnsYoMfx0
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サラトガ、
演習での勝利、
心を面倒なものが覆っている気がした。
島に戻って同じように執務がしたかった。
こんな思いになるのなら、勝たなければよかったと思った。
…北上が僕を笑った理由をそこで僕は初めて理解した。
ああ、彼女からしたら僕は道化だ。
バカな男だと、自覚してしまえば惨めさがこみ上げてきた。
自分はなんて、愚かなのだろうか。
自尊心が傷ついて、気分が悪くなる。
僕はあてがわれた船室の窓へと寄った。
くらい海は、何かを抱きかかえているようにも思えた。
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