66:名無しNIPPER[saga]
2017/02/12(日) 01:05:51.12 ID:0X8V4sWT0
「悔しいだろ、そんなの」
「…ああ、君をまだ理解できてなかったね。君は案外俗だ」
北上は、それから言った。
「正しいことに理があるとでも思ってるでしょ」
「正しいことは正しいんだ」
僕が言うと、北上は嘲笑した。
「滑稽だね。正しい?ナマを言うなって提督。
正しいことに耳が痛くなるのが人間だよ」
「…そうやってお前はいつでも真面目に生きないんだな」
「真面目に甘んじてる君に指摘されたくないね」
「本気で言ってるのか」
「もちのろん。あたしが本気出すのは、遊びだけだよ」
僕は、怒りから返事もしなかった。
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