48:名無しNIPPER[sage]
2017/01/20(金) 17:17:07.75 ID:cceG3KXa0
「嫌な体験は忘れるのが吉らしいですね」
「そうですね、事故だと思ってます」
そう言いつつも、僕は女との会話をいつ切り上げようかと考えていた。
同席している北上は、ほぼほぼ最低限しか会話していなかった。
長く話す意味もない。それは誰もが分かっていた。
それから二言ほど言葉の往復が終わると、女は帰ると言った。
船の都合があるらしい。
僕は彼女を見送りながら、静かな北上を不気味に思っていた。
107Res/73.84 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20