34:名無しNIPPER[saga]
2017/01/09(月) 20:14:10.94 ID:FmEABDeH0
僕はそう言うと、北上に尋ねた。
「質問してもいいか」
「なんなりと」
「…お前は味方か?」
僕が聞くと北上は即答した。
「味方だよ。一蓮托生のね」
そう言った北上の表情は真顔だった。
疑いが口をついて出そうになった。
嘘じゃないか、お前は僕の敵だろう、と。
だけれども僕はぐっとこらえると言った。
「信じるぞ」
そう言ったとき、北上は目を閉じていた。
僕は答えない彼女を不気味に思った。
そして夜は更けていった。
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