12:名無しNIPPER[saga]
2016/12/29(木) 21:16:35.93 ID:DCQRcG4p0
「……いや、いい」
喉元まで言葉は出かかった。
けれど先は僕には言えなかった。
だが北上は僕のことなど分かりきっていたのだろう。
彼女は口実が出来たとばかり、嘲笑混じりの表情で答えた。
「他の提督みたいな作戦が与えられないことを言ってるなら、答えるよ。
『飼い殺しの君の艦隊が怖くて仕事がふれないんだ』ぜ」
言われて、気分が悪くなった。
頭が軋む。
僕は腹に浅い痛みを覚えた。
それを見て北上はますます楽しそうにした。
「聞くまでもなかったな」
「それでいいじゃん。臆病で長生きしよう」
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