228: ◆3em28n6/NM[saga]
2017/04/08(土) 19:07:03.06 ID:z+8iKsTi0
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ゆみ「さて、もういい時間だな……」
紅い西空を見て、ゆみが窓を閉める。
マホ「もう終わりですか?」
ゆみ「そう残念がらなくても、明日もあるだろう。……須賀も」
京太郎「……はい、分かってます」
結局、今日は一度も勝てなかった。ゆみにはどうしても一歩及ばないし、佳織は打つたびに必ず役満を和了ってくるし――
桃子には、手も足も出なかった。明日の半日で勝てるか不安になる。
京太郎(でも、啖呵は切っておくか)
逃げ道は、作りたくない。京太郎は卓を立ち、桃子を真っ直ぐに見据えた。
京太郎「……明日は、必ず勝つ」
マホ「マホも、諦めませんよ!」
二人の宣言に、桃子はくすりと笑う。
桃子「こっちも……負けるつもりは無いっすよ」
智美「よし、じゃあ二人!うどん食いに行くか!奢るぞ!」
京太郎「マジっすか!やったぜ」
ゆみ「(……お金もらっても、蒲原の運転は御免だがな)」
津山「(……ですね)」
智美を除く鶴賀の面子の視線に、京太郎が気付くことはついに無かった。
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