京太郎「俺たちの……」マホ「可能性……?」
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201: ◆3em28n6/NM[sage saga]
2017/04/08(土) 18:19:02.01 ID:z+8iKsTi0
――――

タン……トン……

マホ(うぅ、親被り……)

東二局。まだ序盤なのに、既にマホと佳織の差は48000点ある。

マホ(つらいです……)

ほとんど戦意は折れていた。点差だけではない。マホは、本来もう負けているのだ。

マホ(さっきの局、マホの三萬を妹尾さんがロンしてたら……その時点で四暗刻、トビ終了でした)

――佳織は初心者だから、気付かなかった。にも拘わらず、地和をツモった。

マホ(同じ初心者でも、こんなに運に恵まれているなんて……マホ、こんな人に勝てる気がしません……)

佳織「あ……つ、ツモ!」バラッ

1123456678999p ツモ1p

佳織「えっと……九連宝燈?」


マホ「」

もはやショックのあまり声も出ない。

京太郎「なっ……」

桃子「ええー!?かおりん先輩、それはズル過ぎるっすよー!?」

ゆみ「まさか……ここまでとは……!」

佳織「えっ?えっ?そ、そんなに凄い?」

睦月「……うむ。積み込みを疑われても仕方ないな」

智美「あー……佳織、もう私からお前に教えてやれることは無いな」

睦月「いや、先輩……東一局の四暗刻見逃しは……」

智美「この対局が終わったら教えてやるつもりだったけど、なんかもう必要ないんじゃないか?」

佳織「??」

面倒くさそうに言う智美。マホも全く同意見だった。

マホ(麻雀はどれだけ頑張っても運が無ければ勝てない、ですか……)

やるせなかった。東一局の佳織の見逃しは、ミス以外の何物でもない。
それも、マホでさえ気付くような初歩的なミスだ。

マホ(それを、圧倒的な『強運』で……無かったことにされた。そんなの、どうしようもないじゃないですか)

麻雀というゲームの、理不尽さがそこには有った。

マホ「マホのトビ、終了ですね……」


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