京太郎「俺たちの……」マホ「可能性……?」
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151: ◆3em28n6/NM[saga]
2017/01/26(木) 15:12:57.15 ID:YrfCuXWK0
マホ「凄いです、誰にも聞かずにあんな事に気付けるなんて!」

京太郎「……でも、届かなかった。気付いただけじゃ意味無い、負けは負けだ」

マホ「そんな事ありませんよ!気付いただけでも凄いのに、それを実践までしたんですから!
それに、惜しかったじゃないですか!もう少しで勝ってましたよ!」

京太郎(……あぁ、そうか。俺は今、二つも下の女の子に慰められてんのか)

我ながら、本当に情けない。

京太郎「……ありがとうな、わざわざ追いかけて来てくれて」

意地も張れないで、やってられない。涙を隠し、向き直る。

京太郎「……でも、もう大丈夫だから。ほら、戻ろう。みんな待ってる」

立ち上がろうと床についた手に、マホがそっと手を乗せた。

マホ「先輩、駄目です。無理したら……」

京太郎「無理、なんか……」

静かに首を横に振るマホ。

マホ「辛い時は、思いっきり吐き出さないと……失敗や負けに、囚われちゃいます」

それは、失敗の多いマホだからこその言葉か。

京太郎「……ごめん、意地張るつもりだったけど……」

力を抜く。――自然と、言葉が溢れてきた。


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