150: ◆3em28n6/NM[saga]
2017/01/26(木) 15:12:02.03 ID:YrfCuXWK0
京太郎「……」ハァ
人気の無い廊下――壁に背を預けて、そのままズルズルと座り込む。
京太郎「……馬鹿か、俺は」
高い天井を見上げて一人ごちた。
京太郎(負けたからって、逃げ出すとか……ダッセぇ……)
余りの情けなさに涙が出る。
マホ「……先輩」
京太郎「マホちゃん……」
――わざわざ、追いかけて来てほしくはなかった。
マホ「ごめんなさい、でも……」
京太郎「……」
マホ「先輩、カッコ良かったです!……それを、伝えたくて……」
京太郎「……へ」
目を輝かせながら、マホは続ける。
マホ「マホ、全然あんな事わかりませんでした!天江さんの能力に、弱点が有ったなんて!」
京太郎「……あぁ」
その気持ちは良くわかる。――昨日までの京太郎も、そんな事は考えもしなかったから。
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