【蒼の彼方のフォーリズム】【オリキャラss】 蒼の彼方に光が見えた
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2017/09/03(日) 11:18:46.49 ID:ni2uGgWK0
 あまり聞きなれない声に振り向くと、そこには一ノ瀬選手が立っていた。

洸輝「あ、はい。どうかしましたか?」

 ……俺に聞くことなんてあるのだろうか。学校設備のことなら、部長たちに尋ねた方が早いし確実だろうに。

莉佳「美亜たちに聞いたよ。きみ、まだFCを初めて日が浅いんだって。……ごめん、名前を聞いてもいいかな?」

洸輝「伊泉洸輝です。確かに、まだ一か月たってませんが……。それがどうしたんですか?」

莉佳「すごいなあ、と思って。たいていの人は一か月であそこまで飛べないよ」

洸輝「あまり自覚はないですが。まだまだ部長やりー先輩、一ノ瀬さんには……」

莉佳「それはそうだよ。美亜たちは知らないけど、私は高校に上がる前からやってたから。どこの世界にも天才とか、才能ある人っていうのはいるものだけど、そんな人たちでも基礎の基礎は努力で固めてるんだよ。努力が実になる量と速さが凄いのが天才って呼ばれてる人たち。だから、時間さえ作っていれば、努力家は天才に勝てる。もし君が天才だったとしても、数年の私や美亜の努力は抜けないと思うよ?」

洸輝「……。そうですね」

 早く、早く、あの光の向こうへ。

 思うことは悪くはないはずだ。けど。

莉佳「焦りすぎても結果はついてこないよ。体だってやりすぎるとオーバーワークになって壊れちゃうし。自分で自分を追い詰めないことが大切かな」

 体も心も、休憩なしではもたないよ。

 そういわれて俺はようやく、体の疲れをしっかりと感じることができた。


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