423:名無しNIPPER[saga]
2017/01/31(火) 22:34:23.80 ID:JycQbLx1O
剣士「でも、これを逃せば次はない」
剣士「全ては運命に囚われたまま、誰もそれに気付くことなく生きていくことだろう」
424:名無しNIPPER[saga]
2017/01/31(火) 22:36:27.19 ID:JycQbLx1O
剣士「話す前に一つ訊きたい」
盗賊「何だよ」
425:名無しNIPPER[saga]
2017/01/31(火) 22:38:05.59 ID:JycQbLx1O
剣士「僕は、どっちも救えなかった」
盗賊「…………」
426:名無しNIPPER[saga]
2017/01/31(火) 22:39:56.19 ID:JycQbLx1O
剣士「ただ、これだけは言っておく」
剣士「苦難の先に手にした自由が、誰にとっても幸福なものになるとは限らない」
427:名無しNIPPER[saga]
2017/01/31(火) 22:41:08.00 ID:JycQbLx1O
剣士「君自身が救われないとしても?」
盗賊「もう救われてるさ」
428:名無しNIPPER[sage]
2017/01/31(火) 22:42:47.39 ID:JycQbLx1O
剣士「申し訳ありません」
剣士「でも、どうしても僕の口から伝えたかったんです」
429:名無しNIPPER[saga]
2017/01/31(火) 22:45:15.79 ID:JycQbLx1O
盗賊「……これは、魔核…か?」
剣聖「其奴等は千年前の魔王が宿していた者達。魔王の命尽きるまで共にいた者達だ」
430:名無しNIPPER[saga]
2017/01/31(火) 22:47:26.05 ID:JycQbLx1O
剣聖「……行ったか」
剣士「あの、師よ」
431:名無しNIPPER[saga]
2017/01/31(火) 22:51:07.00 ID:JycQbLx1O
剣聖「千年もあれば嫌が応にも強くなる」
剣士「……心の何処かで『もしかしたら』と思ってたんですけどね。まだまだみたいです」
432:名無しNIPPER[saga]
2017/01/31(火) 22:53:54.61 ID:JycQbLx1O
剣聖「手に掛けた数多の命」
剣聖「その重みに堪えきれなくなり、救世主と呼ばれた人形は、逃げるように姿を消した」
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