190:名無しNIPPER[saga]
2016/12/16(金) 02:02:31.90 ID:NG5ps7hHO
「雌の肉 柔らかい」
その言葉を聞いた瞬間、散乱した四肢に右腕がないことを思い出した。
そして、理解した。
(喰らったのか)
こいつが、この化け物が鋸で彼女を切り刻み喰らったのだ。
どうしようもない怒りが湧き上がる。この化け物だけは必ず殺す。
殺人殺害など、医師としてあるまじき行為だ。
それ以前に、人としてあるまじき行為であることは承知している。
相手が化け物だとしても法が適応されるなら、これから行うことは許されざる罪だろう。
正当防衛は適応されるだろうか。
などと考えている内に、化け物はすぐそこに迫っていた。
窓から射し込む月明かりが灰色の化け物を照らし出す。
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