165:名無しNIPPER[saga]
2016/12/11(日) 01:00:09.08 ID:qKo0UXK4O
対異形種用元素弾。
異形種出現直後に西部軍兵器開発部で発明されたこれは、今や全世界に普及している。
魔核に当たらずとも命中した部位を消し飛ばせるが、魔核に命中させれば消滅させることが可能である。
とは言え、動き回る的に命中させるのは容易なことではない。
左胸部。人間で言うところの心臓に位置するそれを撃ち抜くのは至難の業。
対異形種特別部隊に在籍していた彼だからこそ出来る芸当と言えるだろう。
「だからって、こんなのあんまりっすよ!!」
「何が」
「何がって、軍は東部にばかり戦力を割いてるじゃないっすか!!」
「魔導鎧の一機も寄越さない!! 死ねって言ってるようなもんですよ!!」
上官が掩体に身体を戻すやいなや、一息吐く間もなく部下が口を開いた。
背後で弾薬を込めている兵士が、彼の背中を呆れた様子で見つめている。
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