勇者「救いたければ手を汚せ」 
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164:名無しNIPPER[saga]
2016/12/11(日) 00:57:59.47 ID:qKo0UXK4O

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「何で陣を連動式にしなかったんすか!? そうすれば東西北すべてが転移出来たのに!!」

倒壊した家屋を遮蔽物にして寄り掛かりながら、部下とおぼしき若者が上官に噛み付いている。

上官もまた若者であったが、顔付きや所作はまるで違っていた。

背後に控える部下たちは、どれも彼より年配だが、彼の指示に忠実に従っている。

理由は単純なものだ。

彼は西部崩壊を生き延び、盗賊と特別部隊と共に降霊術師を倒した一人。

年齢の差を埋める場数と経験。そして隊を率いるだけの実力が備わっている。

当初は運の良い小僧としか思われておらず反発もあったが、彼は実力で黙らせた。

過去。対異形種特別部隊を率いていた自分の上官がそうしたように。


「連動式にしたら、どれか一つでも破壊された場合、すべて機能停止するからだろ」


部下の疑問を軽くいなすと、遮蔽物から顔の上半分だけを出し目標を捕捉。素早く銃を構える。

彼は落ち着き払った様子で遠方に見えるオークの左胸部を撃ち抜く。

すると、オークは文字通り消滅した。



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