125:名無しNIPPER[saga]
2016/11/28(月) 12:43:20.10 ID:7ElujT9zO
空からの強襲。
その衝撃によって地面が抉れ土煙が上がったが、符術師によって直ぐさま土煙が払われる。
次第にはっきりと見えてきた勇者の姿を見て、魔女の心は高鳴った。
これまでにない高鳴りだった。心なしか、炎の様子もおかしい。
「(これが奴の狙いか)」
「(親しい人間を手に掛けさせることで、僕の動揺を誘ってる)」
「魔女、大丈夫?」
淡い輝きが解放されたのを確認すると、魔女へと向き直り、勇者が口を開いた。
「久し振りだね」と駆け寄ろうとした時、体を焼かれるような痛みが魔女を襲った。
勇者に近付こうとした瞬間の出来事。
彼女はこれが契約内容の一部であることを、すぐに理解した。
勇者に恋い焦がれながら、勇者に近付くことは決して出来ない。
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