勇者「救いたければ手を汚せ」 
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124:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/28(月) 12:39:59.61 ID:7ElujT9zO

どうやら、危機を感じて飛び退いたらしい。

しかし、辺りには魔力を練っている者もいなければ、符が動いた気配もない。

ならば、一体何が髑髏を退かせたのだろう。

周囲を異様なまでに警戒する髑髏を余所に、魔女は一際大きな雪に目を奪われていた。

その雪は他の雪とは違い、自身の体にふさりと落ちた。つまり、炎の中に入ってきたのである。

正確には雪ではなかった。


「絶望が希望を嗅げるように、俺もお前を嗅げるんだよ」

「魔導師さんの魂は、返して貰う」


それは、空より現れた彼の真白い翼。その一欠片。

穢れ無き、純白の羽。

髑髏は魔導師の魔術を使い迎撃しようとするが、魔女が火球を打ち出し妨害する。

勇者は勢いをそのままに頭蓋に剣を振り下ろし、魔導師の魂を幽閉する牢獄を粉砕した。



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