117:名無しNIPPER[saga]
2016/11/28(月) 03:04:40.19 ID:Ybh2kIgrO
一瞬。
正に、一瞬の出来事だった。
其処には、炎に身を焼かれながら魔女の胸に右手を突き刺す魔導師の姿があった。
骨だけになった右手が、容赦なく体内を掻き回す。
眼窩には闇があるばかりで、頭蓋骨が歯を鳴らして嗤っている。
最早、肉体とは言えない。
誰がどう見ても、人骨が動いているようにしか見えない。異様である。
肉の大半は焼け落ちており、ずるりずるりと地面を這っている。
胸部に寄せ集められた肉塊が、異様さを際立たせている。
仲間達が体を引き剥がそうと魔力を練った瞬間、髑髏が声を発した。
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