85:名無しNIPPER
2016/12/17(土) 21:35:44.11 ID:wE4VPC8M0
「ッガア゛…」
バチィッ…と音を立てて雷が消えると、ぶすぶすと煙を上げて野獣怪人は膝をついた。
「…っ!トドメは私が!」ガッシューン
「いいや、ボクがやるね!」ガッシューン
二人は同時にガシャットを引き抜く。ありすはキメワザスロットに、飛鳥はクレイモアの柄先にそれぞれ差し込んだ。
「っはぁぁ…」
ありすの足元に魔法陣が現れ、その体がふわりと宙に浮かぶ。
更に魔法陣から極彩色の光が彼女の足へ移っていく。
「フゥゥ…」
飛鳥は大きく息を吐いて、黒炎を纏うクレイモアを構える。
『ウィッチーズ・クリティカルストライク!』
『デビルズ・クリティカルフィニッシュ!』
「たあああああっ!」
「セヤァァァァッ!」
ありすはそのまま上空からの極彩色キックを、飛鳥は滑るような踏み込みからの一閃を怪人へと見舞った。
「オ゛オ゛オ゛オオオオォォォ!」
地面を震わせるような雄叫びを上げて、野獣怪人は01粒子となって爆散した。
「…よし」
「フゥ…」
同時に立ち上がる二人。一瞬顔を見合わせると、フン、と互いに鼻を鳴らして顔を逸らした。
「まさかキミがここまで不仲を引っ張るとは思わなかったよ」
「あたなこそ、自分の本心を打ち明けたらどうですか。あまりにも隠し事が多すぎます」
「まだ言うべきじゃないだけさ。タイミングというものがあるんだ」
「なら、そのタイミングはいつですか」
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