紗南「仮面ライダーサナ」
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64:名無しNIPPER
2016/12/09(金) 19:37:07.21 ID:G2Nxxmny0
「おおおオオオオオのレエエエエエ!!」

その腕がミシミシと音を立てて肥大化した。

「おっと」

「オオオアアアアアア!!!」

飛鳥が一瞬ひるむ、怪人はその射撃が止まった隙にバネめいて立ち上がり、巨腕を振り上げて突進する。
飛鳥は慌てず、赤い拳銃…左手に持つそれの銃身に刻印されたAボタンを押した。

『ズ・シャーン!』

大ぶりな二丁拳銃が合体し、隠されていた刃が飛び出してくる。
そこにあったのは一本の幅広な刃を持つクレイモアだった。

「ッ!」

巨腕による突進を、幅広な刃で受ける。
それでもその凄まじい突進に、一気に数メートルも押し込まれた。

「…っへえ、変わった能力を持ってるようだ。
 だが、反動で理性が無くなるようだな。」

「ヴヴーッ!」

「そういう"奥の手"というのは、最後まで見せないものだよッ!」

飛鳥は叫び、剣の鍔にあるBボタンを3連打した。

「ッセァ!」ズバババッ!

「ギャアアッ!」

一瞬にして三つの斬撃が少女怪人を…否、もうそれは少女の姿ではない、丸太のような腕にダチョウのような足をもつ異形の怪物だ。
隆々とした胴に、3つの斬撃痕が残る。

「オオオッ!」

だが怪人は一瞬ひるんだのみで、再び飛鳥めがけ腕を振りかぶる。
飛鳥は剣の柄と鍔の間にある、銃の時の名残であるトリガーを引いた。

「スタンプ・スラッシュ!」

「アガアアッ!?」

3つの斬撃痕が光を放って炸裂し、怪人は倒れのたうち回った。

「さあ、お前の罪を数えるがいい」ガッシューン

飛鳥はガシャットを引き抜き、左腰のスロットへと差し込む。

『ガシャット!』
『キメワザ!』

「ッハァ!」

回転跳躍でのたうち回る怪人の直上へと舞い上がると、その横のスイッチを押した。

『デビルズ・クリティカルストライク!』

「セイヤァァッ!!!」

そのまま怪人を踏み抜くような急降下キックを繰り出す。

「オゴオオオオアアアアアアッ!!」

怪人の断末魔が、電子爆発によって消し飛んだ。

「ッフ…」

爆心地からすっくと立ち上がった飛鳥は、体に降りかかる01粒子を軽く払い、変身を解除した。


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