紗南「仮面ライダーサナ」
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63:名無しNIPPER
2016/12/09(金) 19:35:22.02 ID:G2Nxxmny0
「無理はしないでください…すぐよくなりますから」

ありすは優しく言ってから、顔を上げて飛鳥の方を見やった。
対峙するバグスター粒子はすでに人らしき形を形成していた。

「なぜ、私がいるとわかったの…」

メルヘンチックな意匠があちこちに点在する少女体型の怪人は恨めしげに飛鳥を睨み付けた。

「ただの偶然さ、己の運命を呪うがいい」

「おのれ…私たちの繁栄を邪魔する人間め…」

「その言葉、そっくりそのまま返すよ。ボクらの未来を邪魔するというのなら――…」

飛鳥はピンとベルトのレバーを指ではじく。

「セカンドフェイズ」

そして逆の手で持ちあがったレバーを開いた。

『ガッチャーン!』
『レベルアップ!』

『DieDieDie!マストダイ!デビルズクライ!』

拘束具のように体中を覆っていたベルトがはじけ飛び、ぼろ布のような衣装が露になる。
背中からは煤か黒煙のようなかすれたマントがたなびき、ベルトの左側にはオーブのついた鍵が吊り下がった。

「…――例え子供のような風貌でも、容赦はしないよ」

そう言って、腕を腹の前でクロスさせた。
その両手に01粒子が集まり、二丁の大ぶりな拳銃が現れる。

『ガシャコンデュアライザー!』

「ハァッ!」

素早くそれを乱射する。
銃を横向きに持ち、上下になるように構え…よくある"カッコいい二丁拳銃の構え方"だ。

「いやああっ!」

少女怪人は外見らしい悲鳴を上げてぴょんぴょんと逃げ回る。

「…悲鳴のわりに結構避けるね。なら」

銃を背中にしまい、右手を左肩のあたりに持っていく。
そしてスナップを利かせて、腕を振るった

「チェイン!」

腕先から鎖が伸び少女怪人を捉えた。

「なっ…」

「そぉ、れッ!」

そのまま背負い投げの要領で地面へとたたきつける。

「あぐうううっ!」

「まだまだッ!」

素早くデュアライザーを引き抜き、銃弾の雨を喰らわせる。

「おのれぇ…おのれぇっ!」

倒れたまま、銃弾を腕で防ぐ少女怪人。


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