紗南「仮面ライダーサナ」
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59:名無しNIPPER
2016/12/09(金) 19:29:31.87 ID:G2Nxxmny0
プロデューサーが声をかけると、扉がカチャリと開き、また一人の少女が入ってきた。
長いエクステをさらりと揺らし、プロデューサーの横につく。

「今日から新しくウチのルームメンバーになる、にの」

「二宮飛鳥だ。よろしく頼むよ」

飛鳥はプロデューサーの言葉に被さるように言い、エクステをさらりと手でなびかせて不敵に笑った。

「お前な、紹介は俺がするって」

「ボクはこうしたいって言っただろうプロデューサー。ボクをプロデュースするのなら、これくらい把握してくれ」

「新しい子だ」「新メンバーですか」ルームがザワつく。

「はいはい静かにな…そんなら、お前が自己紹介してみろ」

「投げやりだね…まあいい」

飛鳥はエフンと小さく咳払いをする。

「…二宮飛鳥、14歳。君たちとさほど差は無いのかな?
 趣味はヘアアレンジ。これはちょっとした反抗のつもりさ、学校の規律が厳しくてね
 あとはラジオを聴いたり…そうそう、最近ゲームも嗜むようになったかな」

飛鳥は紗南のほうをちらと見て言った。

「ここにはゲーム好きな子もいるし、話は合うだろうね」

「ね、ね、飛鳥さんはどういうゲームが好きなの?」

早速紗南が飛びついてくる。
飛鳥はくす、と不敵に笑って答えた

「そうだね…世界観を重視してる。ダークな雰囲気のが好きだよ
 あとは、スタイリッシュなプレイスタイルなのがいいかな」

「ダークな世界観…スタイリッシュ…あ、デビルズクライとか?」

紗南の言葉に、飛鳥は目を丸くする。

「これは驚いたね…いや、流石と言うべきか」

そう言ってポケットからガシャットを取り出す。側面に「Devil's Cry」と刻印されたものだ。
しかし持ち方が若干おかしい、グリップを握るのではなく、その隅を隠すように、つまんで持っている。

「わ、やった!正解!」

「フフ…後でキミのガシャットも見せて欲しいな、興味があるね」

「うん!じゃあこの後、下のカフェでやろうよ!」

その様子を見て、プロデューサーがほう、と小さく感嘆の息をつく

(なんだ…割と馴染めるじゃないか。しかし飛鳥もゲームをやるとはな
 ウチはゲーマーのユニットもあるくらいだし、これは心配する必要はなかったか)

「…あの、飛鳥さん。私もついて行ってもいいですか」

黙っていたありすが不意に声を上げた。
その視線は、飛鳥の持つガシャットに注がれている。

「…ああ、いいとも」

飛鳥は再び不敵な笑みを浮かべ、視線から隠すようにガシャットをポケットにしまう。

「さてと…自己紹介はこんなものかな」

「お?おお、そうだな。ちゃんと馴染めそうで驚いたな」

「失礼だねキミは、ボクを何だと思ってるんだい」

「厨二病」

「…凄い直球にありがとう」

「事実だろ」

(また濃い人が入ってきたんですけど…)

(フヒ…本当に馴染めるのか不安だな)


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