紗南「仮面ライダーサナ」
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58:名無しNIPPER
2016/12/09(金) 19:28:40.41 ID:G2Nxxmny0
「あ、プロデューサーやっと来た」

「おうすまん、会議が長引いちまってな」

プロデューサーがルームに入ると、いつも通りソファに座ってゲームしている杏と紗南が出迎えた。

「まあ、会議なら仕方ないですね…」

その向かい…プロデューサーから見て手前に座って雑誌を広げていたありすが振り返りながら言った。
そしてその隣で一緒に雑誌を読んでいた少女も一緒に振り返った。

「お久しぶりねプロデューサー、元気そうで何より」

「おう、フルボッコちゃんのBD、売れ行きいいらしいじゃんか
 握手会に付いていけなくてすまんな麗奈」

小関麗奈、このルームのメンバーの一人だ。
ソロ活動が中心的だが、他プロジェクトルームとの合同企画であるL.M.B.Gにも所属し、意外とこのルームにいることは少ない。

「いいのよ別に、むしろアンタがいない方が割と好き勝手やれて気楽だわ」

「んだとぉ?」

「あーもう、またそうやって…プロデューサーさんもです!」

「はいはいわかったわかったっての…あとの二人は?」

「ん」

杏が顎で示す。
その先には、ルームの隅に置かれたプロデューサーの事務机。

「…いつもの場所か」

プロデューサーは机につかつかと歩み寄り、その下から二人のアイドルを引っ張り出す。

「森久保はここから動きたいくないんですけど…」

「…フ、フヒ」

「大事な話があるんだよ。そん時くらい出てこい」

森久保乃々と星輝子。これでこのプロジェクトルーム全員…いや、全員ではない。

「あの…親友、まゆさんは…まだ?」

「…ああ、大丈夫だ。きっとよくなる
 すまんな、待たせちまって」

佐久間まゆ、彼の最初のアイドルにして、このルームの一番の先輩だ。
今は、原因不明の体調不良で入院している。

「俺がお見舞いに行けば、少し元気になるらしいんだ。俺も出来るだけ顔を出して、元気な顔でここに連れ戻して見せるさ」

「も、森久保も、まゆさんがいないと、その…困るんですけど…」

「私たちのユニットを引っ張ってくれてるの、まゆさんだからな…フヒ」

まゆ、輝子、乃々の三人は「アンダー・ザ・デスク」というユニットのメンバーだ。
この二人がこんな性格なので、ユニットを支えてるのはまゆに他ならないのである。

「それで、大事な話って何なのよプロデューサー。普段いないアタシまで呼んでるってことは、ルームあげてのお仕事かしら?」

「えぇ〜、あんず、お仕事はちょっと〜」

「わざわざ全員揃えたんですから、それなりの事ですよね?」

6人程度のルームがザワザワと騒がしくなってくる。

「はいはいどうどう、まあ焦らしても仕方ないな。ほれ、入っていいぞ」


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