紗南「仮面ライダーサナ」
1- 20
44:名無しNIPPER
2016/11/20(日) 23:21:54.88 ID:qJIGiTwi0
「ぐぬぅ…小娘…なかなかできおる…」

霧散するオレンジの粒子は再び収束し、片眼鏡の老紳士めいた怪人へと姿を変える。
老紳士怪人は口元に生えたカールひげを撫でながら、ぎらりとその片眼鏡を光らせた。

「橘です。率直に聞きます、あなた方は何なんですか」

ありすは杖を構え、その眼差しに臆せず言った。

「何、とな?ハハハ、いきなり質問から始めるに飽き足らず「何」とな、ハッハッハ!
 無礼な小娘だ。だがいいだろう…我らは『バグスター』。人間に次ぐこの星の支配者となる存在よ
 よって「何」ではなく「誰」と聞くべきぞ小娘」

「だから橘です。…バグスター?この星の支配者?何を馬鹿げた事を言ってるんですか、ゲームやアニメじゃあるまいし」

ありすは呆れたように呟く。
その呟きを聞いて、老紳士怪人は手をたたいて喜んだ。

「ゲーム!左様、ゲームだよ小娘!ハハハ!」

「…?会話が成り立ちませんね」

「それならそれで良い。さて質問には答えた、今度はこちらから提案だ」

「その後ろにいる娘、その娘の「大切なもの」が欲しい」

老紳士怪人はありすの後ろ、倒れたままの文香を指さして言った。

「…?」

ありすは怪訝な顔をした。

「文香さんの大切なもの…?そんなもの、私に聞かないでください」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
94Res/101.58 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice