紗南「仮面ライダーサナ」
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35:名無しNIPPER
2016/11/20(日) 23:10:29.26 ID:qJIGiTwi0
「…ありすちゃん、なんだか機嫌がいいですね」

「そうですか?」

後ろを歩く文香に声をかけられ、振り向きながらありすは応える。

「いつもは、私の横に並んで歩くのに、今日は前を歩いてますから…」

「それは…今日は私が文香さんを先導するんです。前を歩いて当然です」

「それも、そうですね」クス

ありすはプイと前に向き直り、すたすたと歩みを進める。時折、ちらと後ろを確認し、文香がちゃんといることを気にしながら。
口ではこういっているが、今日の彼女は文香の言うとおり上機嫌であった。
なんといっても同じオフ日…しかも祝日だ。空は快晴、出かけるには絶好の日。

(ガシャットとゲーム機は…よし、あります)

(下調べは完璧…まずは…)



…数分後

「ここです」

「お洒落なお店ですね」

「ここのフルーツパンケーキが絶品と評判なんです。今回は、信頼できる情報源なので確かです」

「それは楽しみです…」

店内に入ると、ふわりと焼きたてパンケーキの匂いがふたりを出迎えた。

「信頼できる、というのは、例の"あいぱっど"で調べたのですか?」

「いえ、今回はかな子さんに聞きました」

「あぁ…それは安心ですね」

「本当に信頼できる情報というのは、信頼できる人の口から直接聞くことです」フンス

「信頼できる本、というのも…信頼に足る情報源だと思いますよ?」

「…っそれを言ったら、信頼できればなんでもいい事になってしまいます。それはダメです」

「…ふふ、そうですね」


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