34:名無しNIPPER
2016/11/20(日) 23:09:57.94 ID:qJIGiTwi0
「…紗南さん、割と気にしてたんですね」
「…うん、まあね。」
紗南は再びゲーム機を開く。
と、ルームの扉がトントンと小さくノックされた。
「…!」
「?」
ありすは途端に顔をパァっと輝かせ、紗南は怪訝な顔をした。
カチャ、と扉が開き、顔をのぞかせたのは
「あの…ありすちゃんは…」
「文香さん、お待ちしてました。準備は出来てます、さ、行きましょう!」
「あ、はい…」
「用事って、文香さんとか…」
鷺沢文香、御白プロに所属するアイドルの一人だ。最近ありすと交友が深い。
というか、ありすの方から積極的に彼女に近づこうとしている節がある。
「仲いいなあー」
「紗南ちゃんも私と仲いいって割と言われるじゃん」
「まあねー、って杏さんいつの間に!?」
ソファの下から滑り出てきたのは双葉杏、実はこれでも17歳…紗南とありすを含んだこのプロジェクトのメンバーで、最年長だ。
「初めから居たんだけどなー」
「そうなんだ…」
「ところでさー、さっきの話」
「えっ?」
「騒ぎって何?」
「…杏さんも、知らない?」
「知らないっつか、全然耳に入ってこないしー」
「…別に、何でもないよ。それよりゲームしよ!」
「え?お、おう」
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