桐生「アイドルの……プロデューサー?」 社長「うむ」
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4: ◆4STEbn7FMs[saga]
2016/11/09(水) 16:01:52.37 ID:cmRQltu+o
…………………………。

…………………………。

………………ここは……どこだ……?

今、俺はどこにいるんだ……?

身体が……動かない。

目を開くこともできない。

音だけが聞こえる。

規則的にピッ、ピッ、と音を鳴らすそれは、どこか聞き覚えのあるものだった。

「信じられないですが、回復の傾向があるみたいですね……あれほどの大怪我なのに、回復力が並外れています」

「もう大丈夫なんですか?」

「それはなんとも……身体は快復してる筈なのに目を覚まさない、という例も多くあるので……」

「そうですか……ありがとうございます」

「いえ。それにしても、銃痕とは……ヤクザ屋が嗅ぎ付けて来ないことを祈るばかりですね」

「厄介事を持ってきちゃってすいません」

「私は医者ですから。それに、ちひろさんの頼みを断るとあとでどんな目に遭わされるか……なんてね。はは、それでは失礼します」

扉の開閉音、足音がひとつ遠ざかる。

ちひろ?
「……ふぅ……もう……ただでさえ色々あって忙しいのに、ヤクザの面倒見なんて……でも頼まれちゃったしなぁ……はーぁ……」

ため息を吐いて椅子に座る女。

声を出そうとしたが、口すらも動かない。

ここが病院であることは分かったが、それ以外の情報が何も無さすぎる。

ちひろと呼ばれた女はいったい?

俺はどうなったんだ?

疑問を解消したいが、今の自分にできることが無いとなると、諦めるしか無い。

そう考えた途端に再び眠気に襲われた。


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