桐生「アイドルの……プロデューサー?」 社長「うむ」
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◆4STEbn7FMs
[saga]
2016/11/09(水) 16:11:26.45 ID:cmRQltu+o
次に意識が戻ってきたときには、自然と目が開いた。
真っ暗闇ではあるが、周りの様子を見る。
辺りには誰もいない。
点滴だけが俺の横たわるベッドの横にあった。
身体も、かなり重たいが動かせそうだ。
遥……そうだ、遥は無事か!?
桐生
「……くっ……!」
起き上がろうとして、腹部の激痛に身体の自由を奪われ、床に落ちてしまう。
ガラァン! と倒れた点滴の掛けてあった棒が地面に倒れてしまった。
「わっ!? え、なに!?」
女の声が聞こえてくる。
先ほどの……ちひろと呼ばれていた女の声だ。
ちひろ?
「……え!? ちょ、大丈夫ですか!?」
桐生
「…………あぁ」
駆け寄ってくる女に、辛うじてそう返すことしかできない。
立ち上がろうにも、激痛がそれをよしとはしてくれない。
ちひろ?
「今看護士さん呼びますので大人しくしてくださいね!」
程なくして看護士が駆けつけて来て、俺は二人がかりでベッドに戻された。
「大丈夫ですか? 痛いところとかはありませんか?」
桐生
「大丈夫だ……腹以外は大したことはない」
「分かりました。まだ身体は本調子では無いですから、無理はしないでくださいね」
看護士が出ていくのを見届けて、俺はちひろに声をかけることにした。
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