志希「それじゃあ、アタシがギフテッドじゃなくなった話でもしよっか」
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101:名無しNIPPER[saga]
2017/03/06(月) 20:57:08.55 ID:QqrE/sCZ0

彼が運転席で眠りに落ちてしまってからも、アタシは助手席で自分の体を抱きしめながら、ずっと窓の外を眺めていた。

ちらちらと降る雪に見とれたアタシは、消えかかった意識の中で、どうしようもないことを考えていた。

アタシを、アタシたらしめるものはなんだろう。才能? はたまたこの顔? プロポーション、声、エトセトラ。

アタシはこの世に生まれ落ちたとき、神さまからたくさんのものを貰った。それはアタシをみんなよりも先へ先へと押しやってくれた。だからアタシも面白がって、前に前に進んでいったんだ。

でも、それでもね。アタシは神さまからいちばん大切なものは貰えなかったんだと思う。それはたぶん代償だったんだよ。アタシがこの世界で生きていくために与えられた枷だったんだよ。




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