【スペース・コブラ】古い王の地、ロードラン
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737:名無しNIPPER[saga]
2021/07/11(日) 02:33:46.23 ID:SXB4DH/W0
ソラール「かはっ!」


数秒か、数刻か、分からぬ時を気絶していたソラールは、全身に走る激痛に目を覚ました。
そして蜘蛛毛にしがみつかせていた両手を離し、無我夢中でエストを懐から取り出し、一滴残らず飲み干した。
激痛は夢のように消え、傷も癒えて、ソラールは他の不死たち同様、爆発が起きた方向に目を向ける。

そして絶句した。
他の不死たちと同じように、クラーグと同じように、眼前に広がる光景に言葉を断たれた。
爆発が起きた地点には岩の塔も、燃える木々も、文明の名残りも、竜の脚も無かった。





そこには、大空洞を縦に貫く、熔けた鉄の城がそびえていた。




クラーグ「………な…」



クラーグ「なんだ…これは……」



熔鉄の城は荘厳な彫刻に覆われ、しかしそれらは全て歪み、煤けている。
焼けた灰を被った石壁には、溶け付いた鎖が巻かれ、黒々としている。
城の尖塔群はところどころに穴が穿たれ、正門前の石畳は崩落しかけており、それどころか城自体が、全体として傾いていた。
それらが溶岩だまりに下から照らされ、赤々と鈍く光る様は、狂気に堕ちた吟遊詩人の悪夢を思わせた。


ガコン…


城の正門は、内よりゆっくりと開けられ…


ガシャッ





中から現れた騎士の重鎧は白く、しかし灼けて、煤けていた。
手に持つ斧槍は刃こぼれし、その足取りも重々しい。
しかし、何かを探しているように、周囲を見渡していた。


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