44:名無しNIPPER[saga]
2016/09/16(金) 05:34:22.93 ID:arCyxKGf0
コブラ「で、これをアンタに渡せば、取引成立ってわけか?」
アンドレイ「ああそうだ」
アンドレイ「まあ、全部はくれなくていい。こいつは………上半分くらいだな」スッ…
フワッ
コブラ「!」
アンドレイがコブラの掌からソウルをすくい取った瞬間、コブラの中で小さな変化が起こった。
その変化は、ロードランに来て以来初めて経験するものではなく、今までのコブラの半生において、幾度となく顔を見せていた。
それも、決まって彼が窮地に追いやられた時だけに。
コブラ「………」
コブラ「…レディ」
レディ「なあにコブラ?」
コブラ「どうやらいつの間にか、俺は持病を抱えちまったらしい」
レディ「えっ…!?」
アンドレイ「?」
ソラール「?」
コブラ「ま、今は仮説の段階だ。確証を得るのに時間はかからんだろうがね」
コブラ「じゃ、コイツを頼む」ゴトッ…
アンドレイ「おう」
コブラ「ソラール、俺は先に行ってるぜ」
ソラール「!? 武器も無しに何処に行くんだ!?まさか鐘を鳴らそうっていう訳じゃないだろう!?」
コブラ「いや、悪いがそうさせてもらう。ソウルに振り回されるのは、何も不死に限った事じゃ無いかもしれないんでな」
ソラール「?」
コブラ「なーに、今生の別れじゃないんだ。目的が同じなら、また会うこともあるさ」
ソラール「…………」
コブラ「あと聞き忘れてたが、アンドレイ」
アンドレイ「なんだ?」
コブラ「不死じゃないヤツ……例えば俺なんかが死んだ時、この世界ではどうなると思う?」
アンドレイ「細かい事は分からんが、そりゃあ亡者になるんじゃねえか?……不死じゃないヤツが死んだところなんざ見た事ねえから分からんが…死んで亡者以外になったヤツも見た事がねえ」
ソラール「………」
アンドレイ「まあなんにしてもだ。死ななけりゃいいのさ」
コブラ「ああ。そのとおりだよ」
コブラ「じゃ、ぼちぼち行きますかぁ」
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