36:名無しNIPPER[saga]
2016/09/16(金) 04:42:36.64 ID:arCyxKGf0
コブラ「ソラール!レディ!後ろだ!」
レディ「えっ?」
ガッキィーーン!
ソラール「うおおおっ…!」ギリギリ…
黒騎士「………」ギリギリ…
3人の背後に忍び寄っていた黒い巨躯の騎士は、自身の身の丈ほどもある巨剣を振り下ろしたが、その剣はソラールの円盾に受け止められていた。
しかし、屈強な太陽の戦士に膝をつかせるほど、黒い騎士の巨剣は重く、その威力がソラールから体力を根こそぎ奪ってしまった。
ドガシャッ!
間髪を入れない黒騎士の剣勢は、ソラールを盾ごと吹き飛ばし、石壁に叩きつける。
コブラは黒騎士の側から飛び退くと、ブーツからマグナムを抜く。
ゴァン!
だが、マグナムが火を噴く前に、レディのダブルハンマーが黒騎士の兜の角を叩き折って、頭頂部に食い込んだ。
その勢いに体勢を崩され、黒騎士は白い灰を頭から吹きながら転倒する。
しかし、コブラは抜いたマグナムをしまわない。
アーマードタスク「ブゴオオオオオオ!!」
レディ「気付かれたわ!」
コブラ「サイボーグが来るぜ!レディ!ソラールを連れて右の通路に入れ!」
レディ「わかったわ!行きましょう!」ガシッ
ソラール「す、すまん…」
コブラは、レディとソラールが避難するのを見送ると、面倒な事態に気付いた。
パイソン77マグナムに使用される特製のマグナム弾の製造には、当然ながら複雑な工程と器具を必要とする。
そんな工程をこなせる人間も、工程を簡易化する器具を用意する人間も、ロードランにはいないようにコブラには思えた。
コブラ「切り札ってのは、やっぱり最後に取っとくものって事か」フフ…
コブラはマグナムをゆっくりしまうと
倒れた黒騎士が手放した『黒騎士の特大剣』を担ぎ上げ、その剣で肩をトントンと軽く叩いた。
鉄の猪は一直線にコブラに向かって突進していく。
コブラ「つまり、お前は俺の最期じゃない」
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