201:名無しNIPPER[saga]
2016/12/03(土) 07:41:23.97 ID:4PLo+dUy0
コブラ「それについても話そうと思ってたんだ。君のお姉さんは…」
混沌の娘「殺した……殺したのね…!」
コブラ「おいおいおいおい勘違いしないでくれ。俺はそんな事…」
混沌の娘「だって…だってそうじゃなきゃ…おかしいじゃない…!」フゥフゥ…
卵背負い「この悪漢め!ただではおかんぞ!放せ!」
白い魔女は激しく動揺し、呼吸を乱し始める。
コブラの足元で暴れる亡者の抵抗は激しくなるが、レディが卵を押さえつけると、苦しげに顔を歪ませて黙った。
とうのコブラは、泣き出した魔女を見て動揺した。護られた、病弱な美女の涙を茶化せるほど、コブラはー軽薄ではなかった。
混沌の娘「姉さん……!」
コブラ「話を聞いてくれないかね……姉さんは生きてるよ。まぁ確かに、灸はすえたかもかもしれんが…」
混沌の娘「そんなの嘘!あの指輪を使えるのは私達だけ!その指輪を貴方が使えるのなら、貴方は一度、魔女のソウルを宿しているはず!」
混沌の娘「姉さんを殺さないと魔女のソウルは得られない!貴方が…!」
混沌の娘「貴方がっ……けほっ、うぅっ…」ハァハァ…
レディ「ちょっ、ちょっとコブラ、どうするの?」
コブラ「…どうしましょ……」
ドダダダダダッ…!!
戦士「コブラ逃げろ!やばい!」ゼェゼェ
コブラ「?」
脂汗を流すコブラの背後で、数人の人間が転げ回る音が聞こえた。
振り向いたコブラに戦士は声を張り上げるが、語彙が足りないせいか伝わりが悪い。
戦士には言葉を厳選する余裕は無かった。そして、病んだ白い魔女が、有害か無害かを見分ける時間も。
戦士「 って、こっちも蜘蛛の魔女かよ!引き返せ!」
グリッグス「引き返せってどこに!?」
ソラール「挟まれたのか!?」
ラレンティウス「こりゃ消し炭だな…」
戦士「うるせえこの野郎!」
シャカシャカシャカシャカシャカシャカ!
戦士「わあああああああああああああああ!!」
戦士を含め、四人は悲鳴を上げたが…
戦士「あ!?」
足音の主は、天井を駆けて四人の真上を通り過ぎ…
クラーグ「………」ドスーン!
憤怒の表情でコブラの前に降り立った。
コブラ「………」
レディ「問題解決ね」
極限まで緊張状態が高まるはずだった場に、レディの言葉が小さく響いた。
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