響「まだ空っぽな明日は、限りなく黒に近いグレイ」【偶像喰種2章 後編2】
1- 20
81: ◆AyvLkOoV8s[saga]
2017/12/23(土) 20:21:13.77 ID:2dQhr0Eh0

――――――――――――――――――――


春香「…えへへ。響ちゃん、おどろいた?」

響「え……あ、う、うん」

雪歩「あの人は黒井崇男さんって言って、社長のお友達なんだって」

真美「黒ちゃんは『あんなのとは友達じゃない』って言ってるけどねー」

亜美「亜美知ってる、あれツンデレって言うんだよねー」

やよい「今日みたいに、よく高いお菓子を持ってきてくれるんです! すごく優しい人ですよー!」

春香「プロデューサーさんのことも、黒井さんなりに励ましてくれたみたい」


響「……そうなんだ?」


響(――なんか)

響(――あの時とは、全然印象が違う気がする)

響(――所々、人をバカにしてるような口調なのは変わらないけど……)


響(――エリーゼを殺したときみたいに、冷たい目はしてなかった)


――――――――――――――――――――


響(――その後、夜になって皆が帰った時)

響(――ピヨ子が話してくれた)



小鳥「ビックリしちゃった? ……まあ、そうよね」

小鳥「響ちゃんの目の前で、絵理ちゃんを殺した張本人なんだし……」


小鳥「響ちゃんにはお話してなかったんだけどね。あの人、よく765プロのことを気にかけてくれてるの」

小鳥「人間の子達は、みんな黒井さんに懐いてるのよ。捜査官だってことも、絵理ちゃんを殺したことも知らないしね」


小鳥「…それと、喰種の皆のことは今のところ気付いてないみたいだから安心して。気付かれたら、たぶん私達は生きてない」

小鳥「あの人は"喰種"をすごく憎んでるから……」



響(――つまり……あいつは良いやつなのか?)


響(――自分には、どうしてもピヨ子に共感することができなかった)

響(――今はただ、あいつが765プロを出ていってくれて良かったって、安心しただけだった)

響(――ただ、あいつが怖いだけだった)


響(――自分が、エリーゼを殺したときの光景を忘れられないからなのかな)

響(――それとも……)


響(――今日一日ずっと、美希が青い顔で震えてたのが忘れられないからか?)



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
151Res/99.96 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice