響「まだ空っぽな明日は、限りなく黒に近いグレイ」【偶像喰種2章 後編2】
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◆AyvLkOoV8s
[saga]
2017/12/23(土) 20:21:13.77 ID:2dQhr0Eh0
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春香「…えへへ。響ちゃん、おどろいた?」
響「え……あ、う、うん」
雪歩「あの人は黒井崇男さんって言って、社長のお友達なんだって」
真美「黒ちゃんは『あんなのとは友達じゃない』って言ってるけどねー」
亜美「亜美知ってる、あれツンデレって言うんだよねー」
やよい「今日みたいに、よく高いお菓子を持ってきてくれるんです! すごく優しい人ですよー!」
春香「プロデューサーさんのことも、黒井さんなりに励ましてくれたみたい」
響「……そうなんだ?」
響(――なんか)
響(――あの時とは、全然印象が違う気がする)
響(――所々、人をバカにしてるような口調なのは変わらないけど……)
響(――エリーゼを殺したときみたいに、冷たい目はしてなかった)
――――――――――――――――――――
響(――その後、夜になって皆が帰った時)
響(――ピヨ子が話してくれた)
小鳥「ビックリしちゃった? ……まあ、そうよね」
小鳥「響ちゃんの目の前で、絵理ちゃんを殺した張本人なんだし……」
小鳥「響ちゃんにはお話してなかったんだけどね。あの人、よく765プロのことを気にかけてくれてるの」
小鳥「人間の子達は、みんな黒井さんに懐いてるのよ。捜査官だってことも、絵理ちゃんを殺したことも知らないしね」
小鳥「…それと、喰種の皆のことは今のところ気付いてないみたいだから安心して。気付かれたら、たぶん私達は生きてない」
小鳥「あの人は"喰種"をすごく憎んでるから……」
響(――つまり……あいつは良いやつなのか?)
響(――自分には、どうしてもピヨ子に共感することができなかった)
響(――今はただ、あいつが765プロを出ていってくれて良かったって、安心しただけだった)
響(――ただ、あいつが怖いだけだった)
響(――自分が、エリーゼを殺したときの光景を忘れられないからなのかな)
響(――それとも……)
響(――今日一日ずっと、美希が青い顔で震えてたのが忘れられないからか?)
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