響「まだ空っぽな明日は、限りなく黒に近いグレイ」【偶像喰種2章 後編2】
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◆AyvLkOoV8s
[saga]
2017/12/23(土) 20:20:46.36 ID:2dQhr0Eh0
伊織(……響のバカも察したみたいね。よし)
伊織「黒井、アンタとは初対面だから紹介しとくわね」
伊織「こいつは我那覇響って言うの、うちのプロデューサーが1月にスカウトしてきたのよ」
伊織「頭はアレだけどダンスだけは一級品よ?」
黒井「ほう。なるほどなるほど、確かに素材は良さそうだな。高木のやつに任せるのが惜しいくらいだ」
黒井「響ちゃん……と呼ばせてもらってもいいかな?」
響「えっ? う、うん!」
黒井「響ちゃんと言い、この貴音ちゃんと言い……お前たちのプロデューサーは思っていたより有能だったようだ」
黒井「それなのに、事故などであっさり逝くとはな」
春香「……」
雪歩「…プロデューサー」
黒井「……はあ。そろそろ二ヶ月たつのだろう?」
黒井「いつまでもその顔にみすぼらしい表情を浮かべるな」
黒井「死んだ者は永遠に戻ってこない。ならば生きている者がさっさと次にやるべき事を見つけるしかない」
黒井「身の丈に合わない菓子でも頬張ってアホ面晒してる方がよっぽどマシだ」
黒井「アデュー、弱小事務所の諸君」
響(――そう言って、黒井という捜査官は765プロを出ていった)
響(――最後に言ったセリフは……春香たちを励ましてたのか?)
――――――――――――――――――――
黒井「ん? 君は誰だ?」
黒井「もしや君も765プロの新入りか」
黒井「……どうした? ぶつかった相手に何も言わず立ち尽くすなど、失礼な子供だな」
黒井「そうか」
黒井「星井美希と言うのか」
黒井「……どうした? 何を怯えている?」
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