響「まだ空っぽな明日は、限りなく黒に近いグレイ」【偶像喰種2章 後編2】
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148: ◆AyvLkOoV8s[saga]
2018/08/25(土) 14:47:10.38 ID:6NtGgsk10

響「……え? 涼は来てない?」

夢子「そう、よ……あたしは一日中ひとりで寝てた……」

夢子「どういうことよ……涼がいないって……!」


響(…夢子じゃない?)

響(じゃあ、誰が……?)

響(涼はどこだ?)

響(どうやって探せばいい?)


響(……そうだ)


響「な、なあ夢子! 涼の私物とかない?」

響「出来るだけ匂いのついてるもの!」

夢子「……は? 何アンタ、この状況で……」

響「匂いで涼を追うんだぞ! 自分、鼻いいし!」

夢子「ああそういうこと……それなら……」


響(夢子が指さしたのは、椅子にかけられたままのタオルだった)

響(一度、涼がレッスン帰りに急いでお見舞いに来たことがあったらしい)

響(夢子は弱弱しく『あいつが勝手に忘れた』と言い張っていた)

響(…なんか、思いっきり夢子の匂いが混じってるんだけど……)


響「…うん。でも涼のにおいは分かるぞ!」

響「これで探してみる! 夢子は待ってて! 疑ってゴメン!」

夢子「……待ちなさいよ」

夢子「あたしも行く……!」


響「…は!? そんな状態で何言ってるんだ! 無茶だぞ!」

夢子「アンタの言える台詞じゃないわよ……それに」

夢子「涼が行方不明って聞いて……家で寝てられないわよ……」

夢子「いいから早く連れてって……!!」


響「……?」

響(どうして夢子は、こんなに涼に執着してるんだろう)

響(あの、平気で友達を罠にかけた夢子が)

響「……わかった。行こう」



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