響「まだ空っぽな明日は、限りなく黒に近いグレイ」【偶像喰種2章 後編2】
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134: ◆AyvLkOoV8s[saga]
2018/07/29(日) 19:51:19.69 ID:334t9ZsA0

中島「…天ヶ瀬一等って確か『採用制度』でCCGに入局したんですよね」

草場「…『採用制度』?」

中島「お前知らねえの? 『捜査官未成年採用制度』だよ」

中島「普通は喰種捜査官養成学校(アカデミー)に二年間通うなり、最低でもジュニアを卒業するなりしてから喰種捜査官になるもんだけどよ」

中島「『隻眼の喰種』の襲撃で一気に人手不足になったから、本局の意向で採用の幅を広げたんだよ」


中島「未成年の子供だろうと適性試験さえクリアすれば、あとは現場研修を経るだけで捜査官になれる」

中島「年齢に関わらず『能力があって』『職務遂行の意思があれば』捜査官になれるようになった」

草場「へー……そんな制度があったんすね」


冬馬「違うな。俺と北斗、翔太は『採用制度』が確立する前から捜査官やってるぜ」

冬馬「黒井のオッサンにスカウトされて、オッサンが責任取る形で捜査やってたよ」

冬馬「言っちまえば『特例』だな」

冬馬「"喰種"に関する法と知識、体づくり……なんてのは、捜査の合間にやってた」

冬馬「悪いが規則で詳しく話すことはできねえぞ」

草場「えー……なんかそれ」



草場「少年兵みたいっすね」



冬馬「……」

中島「…! おい馬鹿!」

草場「! す、すみませんそういうつもりじゃ」


冬馬「別に、無理矢理やらされてるわけじゃねーよ。この採用制度はマスコミにも滅茶苦茶叩かれてるしな」

冬馬「『子供を死地へ放り込むのか』ってな。局内での反対も多いから、この制度の運用はかなり慎重にやってる」

冬馬「だから未成年採用制度はあくまで志願制で、本局から強制的にスカウトされるわけじゃねえし」

冬馬「本来の捜査官とは違って希望すればすぐ辞職できるようになってる」

冬馬「俺は好きで捜査官をやってる。辞めたきゃとっくに辞めてるから安心しろ」


草場「…そ、そうなんですか……」



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