響「まだ空っぽな明日は、限りなく黒に近いグレイ」【偶像喰種2章 後編2】
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135: ◆AyvLkOoV8s[saga]
2018/07/29(日) 19:54:12.39 ID:334t9ZsA0

草場「……え、えっと!」

草場「喰種捜査官って女性もいるんですよね? どういう人が…」

中島「草場…やめろ、もう黙っとけ!」


冬馬「…俺と同い年くらいの奴なら4人…今は16〜19くらいだったか。こいつらは『採用制度』を通過してるやつだ」

冬馬「あと12だか13だかのガキが一人……翔太とは違ってある施術の被験者で、それで身体を強化して体力検査を無理矢理パスしたって聞いてる」

冬馬「ほかにもU課採用のやつが一人いるらしいな」


草場「…あの、採用制度の方じゃなくて、大人の女性はー……」

冬馬「……悪い。俺の知ってる奴なら、黒井のオッサンが忙しい時に俺らの面倒見てた上等がいた」

冬馬「自分も忙しい癖にいちいち構って子ども扱いしてきてよ。…まあ、優秀な女だったぜ」

草場「へえー、今はどうされてるんですか?」

冬馬「……殉職したよ」

草場「ああ、殉しょ……」

草場「……へ?」


中島「……草場!!」

草場「す、すすすすみません! 俺また……!」

冬馬「別にいいっての。ひたむきな奴ほど命を落とすだけだ」


冬馬「…ご馳走様。時間外で手伝わせた上に奢らせて悪かったな」

冬馬「助かったし美味かった。……ありがとよ」


――――――――――――――――――――


中島「…草場。お前なあ、もうちょっと考えて喋れよ」

草場「すみません。…なんか、思ってたより彼らの境遇がハードで」

草場「なんかもっと…強いのをいいことに、ラノベの主人公みたく好き勝手に遊んでるもんだと思ってて……」

中島「……」


草場「…中島さん。僕、ずーっと楽なデスクに行きたかったんですけど」

草場「なんか、そう思ってた自分が恥ずかしくなってきました」


草場「あんな子供が必死で頑張ってるのに、いい大人の自分が何やってんだろって……」

草場「もっと出来ることがあるんじゃないかって……」



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