響「まだ空っぽな明日は、限りなく黒に近いグレイ」【偶像喰種2章 後編2】
1- 20
114: ◆AyvLkOoV8s[saga]
2018/07/02(月) 20:40:43.36 ID:C/GtyltN0

響「……あんまり言いたくないけど、そいつを匿ってもいいことないよ」

響「そいつは自分や、人間の友達も平気で……!」


涼「ッ……知ってる!」

涼「夢子ちゃんから全部聞いたんだ。レストランのこと」

涼「トップアイドルに登り詰めるために、レストランに他のアイドルを売ってたってこと」

涼「レストランに捜査が入って…その時に攻撃を喰らったから、こんな傷を負ってること」


響「じゃあ何で……」

涼「……あんまり褒められた行動じゃないってのは分かってる」

涼「でも、見捨てることはできなかったんだ」

涼「夢子ちゃんは、普段猫を被ってることも知ってた」

涼「ボクも意地悪をされたことがある」

涼「ただ……夢子ちゃんがレッスンに取り組む姿は、すごく一生懸命だったんだ」

涼「本気で夢を目指してたんだ」


涼「その姿が、絵理ちゃんと重なったんだよ」


響「!!!」

響「エリー、ゼ……」


涼「…夢子ちゃんや、もしかしたら絵理ちゃんも」

涼「たくさんの命を奪ってきたことは分かってる」

涼「でも……"喰種"として生まれてしまったなら、そう生きるしかなかったんじゃないかって」

涼「ボクはたまたま人間に生まれたから、綺麗に生きることが許されてるだけじゃないのかって…」


響「……怖く、ないの?」

涼「分からない」

涼「もしかしたら、怖いのかもしれない」

涼「でも……このまま"喰種"だからって決めつけて、見捨てるのは」


涼「あの日の絵理ちゃんみたいに泣かせたまま死なれるのは、嫌なんだ」


涼「あんな死に方、やっぱり間違ってる」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
151Res/99.96 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice