京太郎「俺はもう逃げない」 赤木「見失うなよ、自分を」
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スレ主
◆EvBfxcIQ32
[saga]
2017/07/21(金) 00:38:24.10 ID:mgeuBvXV0
確かにそれはそうだ。
仮にこちらが完全な被害者であっても、警察沙汰になれば部にも少なからず被害が及ぶ。
京太郎の負わされた怪我の程度はわからないが、それでも先に手を出したのが京太郎だとなれば、出場停止処分になっても何ら不思議はない。
久のもらったプロ内定も、白紙に戻るだろう。
「…………いいわ、構わない」
「ぶ、部長?」
「そこまでしてくれる後輩を見捨てるような真似をしたら、それはもう人間じゃあないわ。
あれだけ酷いことをした私たちを、そうまでして庇ってくれてるんだもの。助けない理由がないわ」
「自分達の業績も、全部パァにしてもか?」
部屋に飾ってあるインハイの入賞記念トロフィーを、赤木が顎で指す。
「ええ………私は構わないわ。皆、私は今すぐに警察に行くけど、もし面倒ごとは避けたい人がいたら………」
「何言ってるんですか! とにかく今は、早く須賀君を保護してもらわないと!」
「そうじゃ赤木さん、京太郎が場所を移したというんはいつ頃の話じゃ?」
「大体2時間しないくらいだな。雀荘で一休みしてからからここまで歩いてきたもんでよ」
「2時間………移動に30分かかったとしても、もう半荘3回目に入り始めていてもおかしくない時間じゃ」
「その……ゆ、指の件が半荘1回ごとか、終わった時に最後まとめてかわからないですけど、
あと半荘3回分……2時間と少しといったくらいですか」
「赤木さん、京太郎の行き先に心当たりは?」
「あるっちゃあるが………電話貸してくれるか?」
「え? あ、えっと………はい」
久が数秒迷ったが、今は火急の事態なのでおとなしく赤木に渡した。
「その手の情報に詳しい知り合いに訊いてみよう。
竜崎の孫ってことは、親は川田組………確か石川さんが、まだ相談役としていたっけな………」
何やら呟きながら、廊下に出てどこぞへと電話を掛ける。
そしてそのまま数分すると、部室に戻ってきた。
「竜崎の組は、東京の川田組ってとこの傘下だ。その川田組に知り合いがいるんで、今調べてもらっている。
折り返しですぐに電話が来るはずだ」
「は、はい…………」
久が1件増えた発信履歴の番号を眺めながら、曖昧にうなずく。
他人に携帯を貸したら、ヤクザの組の電話番号が履歴に追加されて返されたのだ。
中々経験できることではない。
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