京太郎「俺はもう逃げない」 赤木「見失うなよ、自分を」
1- 20
560:スレ主 ◆EvBfxcIQ32[saga]
2017/07/21(金) 00:35:46.32 ID:mgeuBvXV0
「何でもあのチンピラどもが、お前さんたちのことをイカサマだと何だの馬鹿にしたらしくってな。
 しかもヤクザを使ってお前さんちの雀荘をぶっ壊すだのなんだの………まったく最近のガキは物騒だなぁ」


 赤木が自分の少年期を知っている人間がいたら、口をそろえてお前が言うなと言われそうなセリフをさらりと口にする。


「そ、それで須賀君はどうしたんですか!?」

「そのまま場所を変えて、奴らと半荘5回の勝負だとよ。
 部員である京太郎に、お前さんたちはイカサマですって言わせたかったらしいが死んでも断るつってな。
 代わりに自分の麻雀打ちとしての将来を賭けやがった」


 笑みを隠そうともせず、赤木は狂ったギャンブルの内容を喜々として語る。


「え?」

「半荘1回1位になれないごとに、指2本切り落とせとよ。
 お前さんたちの麻雀打ちとしての将来の為に、一人辺り指2本差し出しやがった」

「え…………?」


 半荘で1位になれなかったら、指を切り落とす。

 そんな狂気の沙汰に京太郎が及んだと聞いて、部員全員が血の気を失う。


「す、須賀君は、須賀君はどこですか!?」

「すぐに、警察に………!」

「おいおい、あいつはお前らの為に指10本全部賭けてるんだぜ? 野暮なことはしてやるな」

「それが問題なんじゃないですか! もし、もし本当に指を切られるようなことになったら!」

「だがな、先に頭に来て殴りかかっちまったのは京太郎の方だ。警察沙汰になってみろ。
 あいつが指を賭けてまで守ろうとしたお前さんたちの立場が危ういことになるぜ?」

「っ…………」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
660Res/374.36 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice