京太郎「俺はもう逃げない」 赤木「見失うなよ、自分を」
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310:スレ主 ◆EvBfxcIQ32[saga]
2016/09/26(月) 21:31:49.76 ID:fIKZQmnB0
「ま、あれは規格外の化け物どもだから気にしなくてもいい。他の対局は楽しかっただろう?」

「そりゃ、まあ楽しかったです。なんて言うか、牌が俺のことを応援してくれてるような感じまでして………」

「それが、流れが来てるってことさ。お前に最も教えなきゃならないのは、流れとのうまい付き合い方だ」

「流れですか?」


 これはまた、和が聞いたら憤慨しそうな内容だ。


「ああ。賭けには何事も、流れが存在する。
 その流れが良いからって調子に乗っていると、ふっ……と流れが途絶えた時に、派手にスッ転んじまう。
 逆に、流れが来ているのに手堅く打ち過ぎて、倍満役満と行けるのに満貫程度で収めちまうのもだめだ。
 お前は流れに乗るのは、実はかなりうまい。
 ただ、今自分に本当に流れが来ているのか、来ていないか、いつ途切れるかを敏感に察知できるようにならなきゃだめだ。
 技術自体は人並みにもうできている。後は、勝負にいくら身を投じれるかってところさ」

「はぁ………」


 流れというものを、和みたいに真っ向から否定しはしないが、かといってオカルト全開で信じているわけでもない俺は、曖昧な返事をしてしまう。

 すると赤木さんは、ややうんざりしたような感じで語り始めた。



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