京太郎「俺はもう逃げない」 赤木「見失うなよ、自分を」
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250:スレ主 ◆EvBfxcIQ32[saga]
2016/09/18(日) 01:31:56.56 ID:m+tVvmfr0
「ひっ、ひくっ………」


 そのまま5分近く経ち、咲の泣き声がすすり泣きに変わって落ち着いてくると、久が声をかけた。


「須賀君…………」

「はい…………」


 同じく京太郎の告白の途中から、無言のまま涙を流し始めていた久は、目許を拭った後、真っ赤な目で京太郎と向かい合った。


「本当に、本当にごめんなさい……。
 私、自分のことで頭がいっぱいで、ううん。本当は須賀君のことも気づいていたのに、都合よく忘れようとしてた。
 須賀君は…………どうせ須賀君はそこまで大した成績を残せないって、勝手に高をくくって、じゃあ須賀君に身の回りのことをしてもらって、自分たちが打てばいいって考えになってた………」

「いえ………多分その通りでしょうし、俺もそうやって、打てる機会が減ってるのは、だからだって自分に言い聞かせてました」

「元々は、部員数も規定に達するか危ないくらいだったのに、そんな部に初心者なのに入ってくれた須賀君を蔑ろにして………。
 咲を連れてきて、私を団体戦に出れるようにしてくれたのも須賀君だったのに………。
 本当なら、須賀君にはその恩返しに、一生懸命指導をしてあげなくちゃいけなかった。
 でも私はインターハイが終わった後ですら、それをしようとしなかった。
 プロ推薦をもらえて、天狗になって、自分がもう一度活躍することしか頭になかった………」



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