京太郎「俺はもう逃げない」 赤木「見失うなよ、自分を」
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134:スレ主 ◆EvBfxcIQ32[saga]
2016/08/30(火) 16:14:18.29 ID:Bg+oYlAv0
「…………京ちゃん」

「ん?」


 あと1セットで終わりの時、咲が袖を掴んできた。


「京ちゃんは………偉いね。文句ひとつ言わずに、皆のために頑張れて………かっこいいと、思うよ?」


 その時の咲の顔は、うつむいているせいでよく見えなかった。

 多分、ちょっと照れてるんだろうと思った。

 一連の話は全部、咲なりの感謝だったんだろう。雑用を一手に引き受けてくれたことに関しての。


「いや、まだまだだ」

「わ、わ………!」


 うれしくなった俺は、咲の頭をわしわし撫でまわした。


「いつかもーっとカッコよくなってやるよ。雑用全部引き受けながらも影で努力して、大会で勝ち抜いちまうくらいのスーパー部員とかな。
 そんで俺だって魔王宮永咲率いる、最強清澄軍団の一員なんだぞって、お前たちの隣で声高に言えるくらい強くなってやる」

「魔王って…………」


 俺の言葉に、咲が何とも言えない表情になる。


「ま、今は気遣う暇があったら、勝ち進んでくれってことだな。こんだけ奉公してるのに、結果IH一回戦負けとかなったら泣くぞ、俺だけ別の意味で」

「が、頑張ります」

「うん、まずは合宿頑張れ」

「うん」


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